2.むかしを伝えるもの−(5)石のほとけ

 

5) 石のほとけ

馬頭観音
 木島・中箱井・石沢には、馬頭観音があります。むかし、和田の人たちは、田畑のしごとや、大きなにもつや、たくさんのにもつをはこぶとき、馬をつかいました。人々は、死んだ馬をまつり、くようするために、この観音をたてました。

夜泣地蔵
 西田中は、夜泣地蔵さまがあります。むかしは、今とちがうところにたっていました。
 1921年(大正10)ころ、夜泣地蔵が、ある人の夢にでてきて、「わたしは、人がすんでいる家の近くにうつりたいのです」と話したそうです。そこで、今のところにうつしたといわれています。
 赤ちゃんや小さな子供には、夜になるとなきだす「夜なき」があります。そんなとき、この地蔵さまに、「夜なきがなおりますように」とおまいりをします。すると、夜なきがピタリとおさまるというので、村の人々は、よくおまいりにおとずれました。
 夜泣地蔵は、七ケ所新田の茶釜というところにもあります。毎年4月24日には、地蔵をまつる縁日が、ひらかれています。

石地蔵
 石沢には、石地蔵があります。地蔵は、ただしくは地蔵菩薩といい、やさしい心で人々をすくってくれるほとけとして、ずっとむかし、中国から伝わってきました。そして、子供をじょうぶに育ててくれるほとけとして、あるいは、すこやかに長生きできるように見まもってくれるほとけとして、人々に信じられてきました。

 上越市内にある石仏や石ひ、塔、灯ろうなどを調べた吉川繁さんの『謎の上越市石造文化』という本の中から、和田にかんけいするものだけをとりだしてみると、つぎの表のようになります。

○ 和田の石仏・石ひ・石塔など

 

No

種類

場所

No

種類

場所

石仏

西田中諏訪神社

14

上人塚石碑

石沢

宝印阿弥陀

西田中諏訪神社

15

板碑

石沢公民館

板石地蔵塔婆

西田中諏訪神社

16

五輪塔

石沢公民館

板石地蔵塔婆

西田中諏訪神社

17

薬師如来

石沢公民館

五輪塔

西田中諏訪神社

18

観音菩薩

石沢公民館

地蔵菩薩

西田中

19

関川石祠

石沢公民館

板碑

寺町

20

ヨロミ地蔵尊

石沢

延命地蔵菩薩

寺町

21

馬頭観音

中箱井

釜石地蔵菩薩

寺町

22

石灯籠

上箱井諏訪社

10

聖観音菩薩

寺町

23

板石地蔵塔婆

上箱井諏訪社

11

五輪・法篋印塔

寺町

24

板石地蔵塔婆

上箱井諏訪社

12

石灯籠

寺町神明町

25

石灯籠

上箱井諏訪社

13

馬頭観音

東木島

 

 

 

吉川繁著『謎の上越市石造文化』(平成7年4月刊)により作成。