1. 自 然 と 人 々 の く ら し 

 わたしたちの地いきの東がわには、焼山(高さ2400メートル)から流れ出す関川が、南から北に流れています。また、西がわには、火打山(高さ2426メートル)から流れ出す矢代川が、南から北に流れています。この2つ川は、1つの川となって日本海にそそいでいます。
 この2つ川と人々のくらしは、わたしたちのお父さんやお母さんが子供のころ、おじいさんやおばあさんが子供のころ、それよりもっともっとむかしから、つよくむすびついていました。


(1) 子供たちと矢代川

 これは、みなさんのおじいさんやおばあさんが子供のころの話です。そのころの子供たちは、川でやつめをとったり、フナやドジョウなどをつったりして遊びました。

やつめとり  「やつめ」は、ウナギの形をした長さ50〜60センチメートルの魚です。口は、すいつく吸盤のようになっています。目のうしろに7つの小さなあながあり、目が8つにみえるところから「やつめ」といわれるのだそうです。日本海にそそぐ川にすみ、子供のうちは海にくだります。
 このころの田植えは、6月のはじめころがまっさかりでした。子供たちも、いっしょうけんめい手伝いをします。でも、ひる休みになると、子供たちは、矢代川の河原へとんでいき、やつめをとりました。
 矢代川のあさせの水は、すきとおっています。玉石やじゃりが水のそこで光っています。やつめは、それらの石にすいついて、水の流れに体をくねらせています。子供たちは、手のひらに手ぬぐいをひろげて、しずかにちかづきます。そして、やつめの目のあたりをぐっとつかみます。手ぬぐいは、やつめの体がぬるぬるしているので、にげられないようにするためです。
 子供たちは、つかまえたやつめを、1ぴき、また1ぴきと、川辺の草むらになげあげます。多いときには、ひとりで10ぴきくらいもつかまえました。つかまえたやつめは、手おけにいれたり、やなぎの枝につるしたりして、家にもってかえり、家の人から焼いてもらって食べたそうです。

魚つり・カニつり  そのころの川は、川ぞこの石がきらきらと光ってみえました。ハヤ、カジカはもちろん、サケやマスのすがたもみえました。河川敷には池があり、フナ、タナコ、ハヤ、ドジョウなどがたくさんいて、子供たちは、魚つりをして遊びました。フナやドジョウが、おもしろいようにつれました。おおきな頭をしたナマズや、20センチメートルもある赤バヤもつれました。また、村の人たちも、川をおよいでいるサケをみつけると、ヤスでついてとりました。とれたサケは、夕食のごちそうでした。
 大水がでた日は、アマガッパをきて、短い竹ざおに麻なわをつけ、アカガエルをしばりつけてカニをつって遊びました。2、3本の竹ざおをさげておくと、アカガエルにくいついたカニが、つぎつぎにつれまるからです。カニが水面にあがってくると、タモをさしだして、カニをタモですくいとりました。