矢代川・関川の川遊び

おじいさんやおばあさん、お父さんやお母さんの子供のころ、川でどんな遊びをしたか調べました。
そのころは、川は今よりもっと楽しい遊び場だったようです。

泳ぐ

矢代川を流れる水かさは、おじいさんやおばあさんの子供のころも、今も同じくらいです。
そのころは、プールがなかったので、関川で泳ぎました。矢代川でも泳いだり遊んだりしていました。
関川では、夏が近づくと、地域の人たちが、子供たちのために川に土のうを積んで川をせき止めてくれました。
水がたまると、そこは子供たちの水泳をしたり遊んだりする場所になりました。
いぬかき、平泳ぎ、クロールなどは、泳ぎのじょうずな人たちから教えてもらいました。
泳ぎながら鬼ごっこをして遊びました。
泳ぎのじょうずな人たちの中には、関川の流れに乗って泳いだり、流れに逆らって泳いだりする人もいました。

魚をとる

矢代川や関川には、フナをはじめ、ハヤ・ニジマス・カジカ・ナマズ・ヤツメ・タナゴ・アユ・マス・コイ・ドジョウなど、いろいろな種類の魚がいました。
家の近くの用水にも、たくさんの魚がいました。川で魚をとることは、子供たちの楽しみの一つでした。
子供たちは、いろいろな方法で魚をとりました。

平成１１年に建設省で調べたことをまとめた「行ってみよう探してみよう」では、関川にすむ主な魚は次のようになります。

矢代川頭首工：: カマツカ　タモロコ　ウグイ　オイカワ　ギンブチ　カジカ（大卵型）　アユ　トウヨシノボリ
矢代川合流地点：: カマツカ　ニゴイ　ドジョウ　コイ　ウグイ　アユ　オイカワ　トウヨシノボリ　ギンブナ　モクズガニ
関川河口：: カマツカ　ニゴイ　タモロコ　メダカ　スズキ　マハゼ　ヌマガレイ　モツゴ　アカエイ　ウグイ　コノシロ　カタクチイワシ　ボラ　マアジ　シログチ　シマイサキ　タチウオ　クロイソ　ヒラメ　シマウシノシタ　クロウシノシタ　クサフグ　セスジボラ　ヨシエビ　スジエビモドキ　タイワンガザミ　モクズガニ　ベンケイガニ類

建設省北陸地方建設局高田工事事務所「行ってみよう探してみよう」による）

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カワエビとり

カワエビは、草や水草のかげなどにかくれてくらしています。
子供たちは、カワエビのかくれがを作ってやって、そこに集まったカワエビをつかまえました。
まず、杉（すぎ）の葉や竹の枝（えだ）を集めてたばねたものを作りました。
そして、そのはしに、少し長めのなわやひもをくくりつけておきます。これでしかけはできあがりです。
たばねた杉の葉や竹の枝は、川の岸に近いところに投げておきます。
杉の葉や竹の枝が流れていかないように、ひもで岸にむすんでおきます。
しばらくほおっておくと、この杉の葉や竹の枝をかくれがにするカワエビが集まってきます。
そこで、ザルやタモあみで川底の方から、そおっとすくいあげるのです。
ザルやタモあみの中には、ピチピチと元気よくはねるカワエビがたくさん入っていました。

貝やカワガニをつる

矢代川や関川には、いろいろな魚のほかに、貝やカワガニなどもいました。
この貝やカワガニをつることも楽しみでした。貝やカワガニは、関川でつることの方が多かったようです。
貝つりは、ワラやひもがあれば、だれでもつれました。
川の中で、口を開けている貝をさがします。その口の中に、ワラやひもをさしこむと、貝はおどろいて口をとじます。
それを引きあげると、貝がつれました。貝が口をとじると、ワラやひもをひっぱってもぬけることはありません。
貝をつり落としたとしても心配はいりません。
しばらくまっていると、つり落とした貝は、川の中でふたたび口をひらきます。その口に、もう一回ワラやひもをさしこめばいいわけです。

カワガニは、竹ざおにえさをつけてつりました。
手づかみやタモあみなどでもつかまえました。竹ざおでカワガニをつるときは、竹ざおに糸をつけ、その先にえさ（魚の頭）を結びつけます。
それをカワガニのいるところに、しずかにたらします。カワガニがはさみで魚の頭をはさんだら引きあげます。
みなさんは、スルメをひもの先に結んでザリガニつりをしますが、それと同じつり方といえましょう。